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平面の歪みを確認する

Grasshopperで作成した面が、実際に施工可能な平面になっているか確認するケースがよくあります。

ややアバウトな平面チェック

Grasshopperのネイティブなコンポーネントの中にIs Planar」が用意されています。入力したSurfaceが平面かどうかTrue/Falseで判定するコンポーネントですが、完全な平面でなくても、Trueになってしまいます。おおよその平面チェックにしか使えません。

精密な平面チェック

より精密な平面チェックのために、LunchBoxの「Flatness Check」があります。Deviationsに実際の歪みが数値として表示されます。

後の工程で施工誤差が生じることを踏まえると、設計フェーズではより精密にモデルを生成する必要があります。

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RhinocerosからBlenderへ書き出し

RhinocerosからBlenderへ

前回BlenderからRhinocerosへ読み込む方法をご紹介しましたが、今回はその逆のRhinocerosからBlenderへ読み込む方法をご紹介します。

RhinocerosやGrasshopperで作成したモデルをBlenderで読み込み、レンダリングすることが多くなってきました。それだけ複雑化したコーディングによる形態や定量評価を加味したデザインが求められるようになってきたということでしょうか。

Import 3dm Addon 

私はいつも下記のインポーターAddonを使っています。 

Import 3dm Addon 

https://github.com/jesterKing/import_3dm

アドオンを追加すると、Importの欄に3dmが追加されます。

このアドオンを使って3dmファイルをBlenderで読み込むと、Rhinocerosで設定されていたレイヤ情報がBlenderのCollectionに継承されます。 

また、Rhinocerosで設定されていたマテリアル名やBase colorがBlenderのマテリアル設定に継承されます。 

レイヤやマテリアル設定が継承されているのが確認できます。 

一部頂点がダブっている個所があったりするので、MergeのBy Distanceで調整します。

設計者がRhinocerosで検討した3DモデルをBlenderで編集したり、レンダリングすることもあるので、このアドオンは重宝しています。

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BlenderからRhinocerosへ書き出し

BlenderからRhinocerosへ

Blenderで検討したモデルをRhinocerosにインポートして、Make2dを使って図面化したり、Grasshopperで精密なパラメトリックスタディを行うことがあります。また、Rhinocerosは建築設計者が扱っているメジャーなモデリングソフトの一つでもあるので、単純にモデルの受け渡しのためにもモデル変換を行います。

OBJ書き出し

3DモデルをBlenderから書き出し、Rhinocerosにインポートする場合、 私はいつもOBJで書き出しています。設定は下記の通りです。
頻繁に使うのでプリセットを保存しています。 

Rhinocerosでインポートするときの設定は下記の通りです。 

Rhinocero上ではメッシュとして読み込まれます。
Grasshopperで扱いやすいSurfaceへの変換については、また後日ご紹介します。

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ウォークスルーで空間を確認

建物のスケール感やシークエンスの確認

PCの画面内でモデリング検討していると、建物のスケール感がつかみにくく感じることがあります。大抵はカメラをアイレベルに置いて、カメラビューを覗いてみるだけでも十分スケール感を把握できますが、空間のシークエンスをチェックするためには、建物のモデルの中を動き回って見る必要があります。

建物モデル内を歩いて空間を確認

カメラにキーフレームを打ったり、パスを描いてカメラにアニメーションをつけるという方法もありますが、最終的にアニメーションレンダリングする必要がなければ、「Walk Navigation」を活用することで、最短でチェックすることができます。

View → Navigation → Walk Navigation

目線の高さや歩く速度はPreferenceで設定することができます。

第三者とデザインレビューするときなど、EnscapeやTwinmotionのようなビジュアライズツールをわざわざ立ち上げなくても簡単にアイレベルで確認できるので非常に重宝しています。

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歪んだn角形の面を平面化

外装面の平面化について

メッシュモデリングでデザインを検討していると、ついつい歪んだ面を作成してしまいます。しかし実際の建築物において、曲面形状に対応する外装材は高価になりがちです。低コストで外装を構成するためには、外装面の平面化が一つの手法となります。

曲面を除いた平面同士で構成されるデザインを検討する場合、一度検討したモデルが平面のみで構成されているか確認し、平面ではない歪んだ面については、平面化する必要があります。

歪みを確認する

Blenderでは、Editモード時の表示設定で面の歪みを確認できます。
Mesh Analysisにチェックを入れ、TypeをDistortionへ変更します。
より歪んだ面は赤く、平面に近い面は青く表示されます。閾値はTypeの下の数値によって任意の値に変更できます。

平面化する

Make Plannar Facesで歪みを自動で修正(平面化)できます。
ほとんどの面が青になりました。


iteration:計算の反復回数。増やすと、より完全な平面に近づきます。 

歪みの許容度は実際に使用する素材によって異なりますので、専門業者にヒアリングしながら検討する必要があります。

Mesh Analysisに関しては下記に詳細な情報が載っていますので、是非ご参照ください。。

https://docs.blender.org/manual/en/dev/modeling/meshes/mesh_analysis.html

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Viewportで建物を切断する方法

建物のようなモデルでは、一時的にモデルの内側を見たい時が結構あります。
そんな時にオブジェクトの非表示を使わずに、モデルを一時的に切断する機能があります。

Alt+B で矩形選択すると、選択部分が見えなくなります。

再度Alt+Bで解除されます。 

建築系のモデラーには重宝される機能ですね!

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面を内側に押し込む方法

ショートカットはAlt+E。 

Extrude Face Along Normals を選択。

SketchUpのような直感的な押し込む操作が可能になりました!

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漫画風Freestyle設定まとめ

漫画家・村川和宏氏による、Blenderを活用した漫画背景作成の解説

https://cgworld.jp/feature/202003-cgw259t1manga.html

漫画家のシオミヤイルカ氏による
Blenderを活用した漫画背景作成の解説

https://youtu.be/ew2i9xChMYc

大城氏(@Magryllia)による
アニメーション込みの手書き風セルシェーディング

(Twitterでファイル公開あり)
https://twitter.com/magryllia/status/1005402791567765505

海外Blenderユーザーによる、コミック風シェーディング

Tutorial for Manga Shader Free version v3.0 

Tutorial: Procedural hatching and manga shaders for EEVEE Blender 

Tutorial: Anime inspired 2D trees for Blender 

Tutorial: Anime style water FX caustics and sparkle for Blender 

フォトリアルなレンダリングでは表現できない、理解しやすい説明的なビジュアルを作成するのに向いていますね。
建築だけでなく、プロダクトデザインなどにも有効だと思います!

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BlenderからIGESをエクスポートする方法

IGESとは?

IGES(アイジェス)は異なるCAD間でデータを交換する際に使用する中間ファイル・フォーマットの一つ。ANSIが策定し、自動車産業を中心に実質的に世界標準となっている。3次元データを扱う際によく用いられる。Initial Graphics Exchange Specificationの略。 (Wiki引用)

下記からAddonを無料で入手

https://www.digital-sculptors.com/cms/index.php/software/blender-plugins/63-export-iges.html 

テスト内容

Blenderから上記Addonを使ってIGES出力し、Rhinocerosでインポートしてみました。

テスト結果

nGonで作成されたポリゴンは変換できない(面が欠落する)。
綺麗なサーフェスモデルになるが、各面が分割されている。

レンダリング(Rhinoceros上のCycles)では、分割線は見られません。 

非常にきれいなシェーディングを得られますが、Rhinoceros上でさらに編集を加えることは難しいと思いました。

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カーブのオフセット時に節点がクロスする

Grasshopperでカーブをオフセットしたとき、節点がクロスしてしまうことがあります。

そんなときはOffset Curve Looseを使います。

Offset Curve Looseを使う 

節点がクロスせずにオフセットされました。