マテリアルの再現性
CGを活用したデザイン検討においては、想定した色や質感を正しく再現することが求められます。Postprocessで微修正を行うことも可能ですが、複数カットやアニメーションを依頼されている場合は、修正の手間が増えてしまします。特に汎用性の高い家具などのオブジェクトは、自分が設定したマテリアルが特殊なライティングに依存したものになっていないか確認する必要があります。
スタジオを活用したマテリアルの確認
マテリアルの再現性を確認するときによく使われるのが、CGで作成されたスタジオのシーンです。
ライティングや点景などを配置することで、色や質感だけでなく、反射したときのイメージまで再現することができます。
無料のスタジオセット
cgtraderから無料のスタジオセットが公開されていましたので、早速使ってみました。
https://www.cgtrader.com/free-3d-models/architectural/other/studio-lookdev
ログインするとダウンロード画面が表示されます。
ダウンロードして、シーンを開いてレンダリングしてみると、テクスチャのリンクが切れていました。
テクスチャ画像を保存したフォルダに再リンクします。
正しく表示されました。色見本も置いてあるのはありがたいですね。
スザンヌを置いてみました。
マテリアルの質感だけでなくオブジェクトの形状もわかりやすいと思います。
ROTATION_LINKをParentに設定するとターンテーブルの上を回るようなアニメーションになります。
様々なスケールに対応したスタジオセットが用意されていました。
ダウンロードサイトには下記のような説明がありました。
- Macro objects scene. ( 10 cm3 )
- Small object scene. ( 50 cm3 )
- Medium object scene. ( 2->3 m3 )
- Large object scene. ( 5->10 and above m3 )
テクスチャファイルが大きいためか、少しレンダリング開始までに時間がかかるような気がしました。
しかし、手っ取り早くマテリアルやオブジェクトの形状の確認ができるので、これからも使っていきたいと思います。