![](https://zki-design.com/wp-content/uploads/2021/10/image-105.png)
複数カットのレンダリング
作成したモデルを様々な角度からレンダリングしたいとき、通常は下記のステップをカメラ1つ1つに対して行う必要があります。
- レンダリングしたいカメラをアクティブにする
- レンダリング実行
- ファイル名をつけてレンダリング画像保存
この作業を毎回行うのはちょっと面倒ですよね。建築やプロダクトデザイン分野においては、このような複数カットを頻繁に求められます。
Render Burst Addon
Render Burst Addonは、いわゆるバッチレンダリングを実行するアドオンです。指定した複数のカメラを1つ1つレンダリングして、カメラ名をファイル名として保存してくれます。
下記からダウンロードできます。
Addonを有効にするとレンダープロパティにRender Burstが表示されます。
Blender 2.8xの場合はこのような表示になっていると思います。
![](https://zki-design.com/wp-content/uploads/2021/10/image-115.png)
![](https://zki-design.com/wp-content/uploads/2021/10/image-106.png)
非常にシンプルなAddonで、「All Cameras」か「Selected Only」を選択して、「Render !」をクリックするだけです。
試しに4つのカメラを選択して「Selected Only」で実行してみます。
![](https://zki-design.com/wp-content/uploads/2021/10/image-107.png)
ファイルの拡張子や保存パスは、出力プロパティでいつもの通り設定します。
![](https://zki-design.com/wp-content/uploads/2021/10/image-116.png)
実行すると指定したフォルダに保存されました。
![](https://zki-design.com/wp-content/uploads/2021/10/image-112-1024x289.png)
エラー??
Blender 3.0.0 Alphaでは「All Cameras」「Selected Only」のフィルタがなぜか表示されません。「All Cameras」がデフォルトで選択されているので、Blender 3.0.0 Alphaでは全てのカメラがレンダリングされてしまいます。
![](https://zki-design.com/wp-content/uploads/2021/10/image-109.png)
私はいつも選択したカメラのみで実行することが多いので、常に「Selected Only」で実行されるようにPythonを書き換えました。
![](https://zki-design.com/wp-content/uploads/2021/10/image-113-1024x307.png)
また、ファイル名の頭にレンダリングした日付が追加されるように書き換えました。
![](https://zki-design.com/wp-content/uploads/2021/10/image-110.png)
![](https://zki-design.com/wp-content/uploads/2021/10/image-111-1024x267.png)
これらを変更してAddonを入れ直し、実行してみると日付が追加されて保存されました。
![](https://zki-design.com/wp-content/uploads/2021/10/image-114-1024x328.png)
バッチレンダリングのAddonは他にもいくつかありますが、「Render Burst」がもっともシンプルで使いやすいと感じています。