建築パースでは植栽を点景として配置することが非常に多いです。手早く植栽を配置することができれば、作業効率は格段に上昇します。
今回と次回の記事で、植栽モデルのアセットライブラリAddonとして有名な「Botaniq」と「Vegetation」の2つをレビューしてみたいと思います。
Botaniq
私はBotaniqのフルバージョンを購入していますので「botaniq full」のレビューとなります。
ダウンロードはこちらからどうぞ👇
https://blendermarket.com/products/botaniq-trees
100%のアセットが使用できるFull版が$129、33%のアセットが使用できるLite版が$49です。Black Fridayなどで25%割引されることがあります。
生涯アップデートが無料なので、早めに購入した方がお得になります。バージョンアップに従って、アセットや機能が増えてどんどん高額になっていきますからね。
Addonをインストールしたら、ツールタブからライブラリを呼び出します。
サムネイルをクリックすると他のアセットを選択することができます。
アセットの種類は非常に豊富で、葉が落ちたものや紅葉したもの、雪が積もったものなども含まれます。
多肉植物やIvyもあります。
パーティクルとして活用できる花や芝、石も含まれています。
アセットを配置すると「botaniq」という名前のCollectionが追加され、アセットはリンクオブジェクトとして挿入されます。
リンク先はアウトライナーから確認できます。
ライティングだけ設定して、そのままレンダリングしてみました。非常に簡単で綺麗だと思います。
芝や草原を表現したい場合は、生成元になるPlaneモデルを配置した上で、「Scatter Assets」をクリックします。
Targetが指定した「Plane」になっていることを確認して、「+」をクリックします。
サムネイルをクリックすると、あらかじめ用意されたプリセットを選択することができます。
「European-Meadow_A」を選択してみました。 ワンクリックで簡単に生成されました。
パーティクルの元となるオブジェクトがCollectionの中に追加されています。
パーティクルの元となるオブジェクトは、Z座標が-10mの位置に置いてあります。
密度やパーティクルの元となるオブジェクトの割合を後から変更することができます。
Planeを土のような色に設定して、ライティングだけ行い、そのままレンダリングしてみました。非常に簡単ですね。
「Botaniq」は非常に簡単にリアルな植栽の表現が可能です。地被植物の表現までカバーされているのでコストパフォーマンスも高いと思います。
また、「Botaniq」は「Vegetation」と比べて、より自然な環境を再現するようなケースに向いていると感じました。たとえば公園や森のような空間です。私自身も計画建物の周辺の街路樹や公園の植栽の再現に活用することが多いです。
Vegetationについては次回レビュー記事をアップします。