レンダリング後のレタッチ
建築系のビジュアライズにおいては、レンダリング後、最終的にphotoshopのような画像編集ソフトでレタッチして仕上げることがよくあります。
また、CGソフトを扱うことができない設計者が画像編集ソフトを使って色調を検討・修正したい、という要望もあります。
画像編集ソフトでレタッチする場合、修正したい箇所をいかに早く選択(マスク)できるかが作業時間に大きく影響します。
下記のような色分け図のような画像を出力しておくと、画像編集ソフトで色域選択が可能になり、レタッチが容易になります。他の3DCGソフトではMaterial passやObject passと呼ばれます。
BlenderでObject passを書き出す
通常のビューポート です。
レンダリングイメージです。今回は、 Object passを書き出し、この画像にレタッチして壁の色を一部修正することを想定します。
Viewport ShadingでSolidを選択。
LightingをFlatに変更 。
ColorをRandomに変更 。
Optionsのチェックを外します。特にOutlineやCavityなどにチェックが入っていると綺麗な色分け画像が出力できません。
ViewからViewport Render Imageを選択して画像を書き出します。
書き出したイメージです。
photoshopで色域指定して壁や床など簡単に選択できるようになりました。
photoshopで壁の色を変更したイメージです。簡単にマスクを作成できました。
正直この書き出し作業は少し手間だと感じています。
ID passの出力は頻繁に使用するので、いつかBlenderのレンダリング機能としてデフォルトで用意されるようになったら嬉しいです。