前回、植栽のアセットライブラリをご紹介しましたが、今回は同様に建築パースに頻出する車両のアセットライブラリである「Transportation」レビューしてみたいと思います。
Transportationの開発チームはVegetationをリリースしているBproductionですので、VegetationのGUIと似通っています。
Transportation
私はTransportationのフルバージョンを購入していますので「Transportation Pro 」のレビューとなります。
ダウンロードは👇からできます。
https://blendermarket.com/products/transportation
Transportation Proは$79で、65台のモデル、70枚のHDRI、72種類のカーペイント、320の背景画像が含まれています。
Transportation Liteは$49で、 24台のモデル、31枚のHDRI、33種類のカーペイント、130背景画像が含まれています。
どちらもセールで25%程度割り引かれることがあります。
Addonをインストールしたら、ツールタブからライブラリを呼び出します。
V3からハイポリモデルに加えてローポリモデルが追加されました。
GUIはVegetationと非常に似ており、直感的な操作が可能です。サムネイルをクリックすることで、他の種類のアセットに変更できます。
㊧HDモデル ㊨ローポリモデル
ワイヤフレームで比較すると、違いがよくわかります。
アセットはリンクオブジェクトとして挿入されます。リンク先はアウトライナーから確認できます。
ボディの色は後から変更できます。
変更する場合は、変更したいモデルを選択した上で、「Add carpaint to vehicle」をクリックを忘れないように。
変更されました。
もちろんカスタムカラーも選択できます。
このアドオンには、車のアセットだけでなく、HDRIなどの背景画像も含まれています。
サムネイルをクリックすると豊富な種類のHDRIが入っていることがわかります。
追加されました。
車を選択した状態で「Add transparent shadows」をクリックすると、車の影をレンダリングする透明なPlaneが追加されます。
自分で作成した床を非表示にすると、Plane追加前はこのようなレンダリングですが…
Planeが追加されると、このようにHDRIの背景に車が置かれたような表現になりました。
別アングル。奥の青いボディがローポリモデルです。
Transportationのアセットにはリグが組み込まれています。アニメーションで車を走らせてみたい方には嬉しいですね。
リグアニメーションのデモは下記リンクが参考になります。
現状ではヘッドライトやリアランプを光らせるような機能はありません。開発者に問い合わせてみましたが、そのような機能を実装するより先にアセットの数を増やしていきたいというご意見を頂きました。
Vegetation同様にアセット数は今後も増強され、Addonの販売価格もあがっていくことが予想されるので、早めに購入したほうがお得ですね。