今回はこちらの動画で紹介されている、HDRI使用時のレンダリングコスト削減方法について、日本語で要点だけピックアップしたいと思います。
Worldのサンプル数を調整
HDRIをWorldに使用すると、一般的にはレンダリング時間が大きくなります。動画の中では解像度16kのHDRIを使用した場合、ライティングの読み込み時間が大きくなり、レンダリング時間が非常に伸びたことが述べられています。
その解決策として、Worldのサンプル数を調整する方法が紹介されています。
デフォルトではWorldの「Sampling」が「Auto」になっています。「None」にした場合、レンダリング時間は短くなりますが、ノイズが発生します。
動画内では「Manual」に変更し、「Map Resolution」と「Max Bounces」を「1024」に設定することで、「None」と比較してレンダリング時間がそこまで大きくならず、「Auto」と比較してノイズの差があまりないことが指摘されています。
「None」の場合、レンダリング時間は9.5秒です。しかしホワイトノイズが目立ちます。
「Auto」の場合、レンダリング時間は91.6秒です。ホワイトノイズはかなり減りましたが、レンダリング時間は10倍近く伸びました。
「Manual」の場合、レンダリング時間は11.1秒です。ホワイトノイズが減り、レンダリング時間も抑えられています。
シーンにリアリティを持たせるために、HDRIを背景にマッピングする機会が多いので、こうしたTipsは大変参考になりますね。