先輩方と取り組でいた第9回宇宙建築賞で金賞をいただきました🥇
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第9回宇宙建築賞
募集要項
https://tnlabsa.wixsite.com/tnlab/%E7%AC%AC9%E5%9B%9E%E7%BE%8E%E9%86%9C
結果発表
http://arch2003.d.dooo.jp/9thSA.html
今回の募集テーマは、月面居住の第一歩となる「FIRST PLACE」でした。
ルールとして、月面へ輸送する際の大きさは直径4m高さ4mの円筒の中に収まることが条件でした。月面上でどのような大きさに展開されるかは自由です。生命維持に関わる機能やランディングのための機能は含めず、建築機能だけが求められました。
本コンペの審査は、A1パネル提出の一次審査とプレゼンテーションの二次審査がありました。
また、本コンペの特別協力として、宇宙飛行士の山崎直子さんが参画していました。
提案内容について
私たちは、制約条件に収まる多重のリングを月面で塔状に組み立て、反射板を取り付けることで、集光装置を建設することを提案しました。
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衛生写真の解析によれば、月面には縦孔と呼ばれる穴が空いており、放射線や隕石が降り注ぐ過酷な状況から安全を確保できる居住域空間として注目されています。
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今回の提案は、この縦孔に太陽光を落とす集光装置を建設し、居住域の明るさを確保すると共に、これからの月面開発への希望となるような象徴的なタワーを目指しました。
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タワーを構成するリングは、接合ピースによって連結されています。材料はCFRPを主材として、構造解析により、建築物全体の変形を確認しています。
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審査員のコメントとして、「FIRST PLACEとしてのメッセージ性と実現性の両面で優れていた」とご評価いただきました。今回の提案のコンセプトが、審査員の方々に伝わったことを嬉しく思います。
ビジュアル作成について
ビジュアル作成にはBlenderを使用しました。ほかのメンバーがRhinocerosで作成したリングのモデルをBlenderにインポートし、私が作成した月面のモデルと合成しました。
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反射板はGeometry Nodesを使用して、反射板がランダムに回転するように設定しました。
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縦孔の中の仮想の居住域は、内側から圧力を加えて膨らませるインフレータブル方式を想定しました。メタボールでモデリングし、モデリング時間を大幅に短縮しました。
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縦孔の中に光が反射するイメージもGeometry Nodesを活用して、スポットライトを多方面に拡散させています。
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ポストプロダクションはPhotoshopではなくAffinity Photoを使用しました。エフェクトのかけ方など、個人的にはAffinity Photoのほうが使いやすいと感じました。Affinity Photoは買い切りで¥10,400なので、コストパフォーマンスも非常に高いと思います。
終わりに
2022年頃から民間企業が続々と宇宙開発に取り組みはじめています。今後は私も地球上の建築だけでなく、月面や宇宙船などの居住空間のデザインについても取り組んで行こうと考えています。